少人数でも安定して商談を獲得できる、メール営業の始め方
社員数が10名前後の会社では、営業専任の社員がいないことも珍しくありません。
社長自ら営業を担当していたり、他の業務と兼任で営業活動を行っているケースも多いのではないでしょうか。
そうなると、どうしても「今月は忙しくて営業に手が回らなかった」という月が出てきます。
営業活動が止まれば商談も生まれませんから、売上が安定しないという悩みを抱えることになります。
また、中小企業ではエース級の営業社員がいるとは限りません。
営業が得意な社員に頼りきりだと、その社員が退職したときに一気に商談が減ってしまうリスクもあります。
そんな悩みを抱える中小企業にこそ、メール営業をおすすめしています。
今回は、少人数でも安定して商談を獲得できるメール営業の始め方について紹介していきます。
なぜメール営業は少人数でも回るのか
「営業」と聞くと、どうしても属人的なイメージがあるかもしれません。
話がうまい人、押しが強い人、経験豊富な人でないと成果が出ないのではないか、と。
でも、メール営業は少し事情が異なります。
少人数の会社でもメール営業が回る理由は、大きく分けて2つあります。
【理由①】:データが取れるから改善しやすい
メール営業の大きな特徴は、数字でデータが取れることです。
何通送って、何通開封されて、何件返信があったか。
こうした数字がすべて見えるので、「何が良くて何が悪かったのか」が分かりやすくなります。
例えば、開封率が低ければ件名に問題がある可能性があります。
開封はされているのに返信がなければ、本文の内容を見直す必要があるかもしれません。
このように、数字をもとに「次はここを変えてみよう」と改善を重ねていくことができます。
感覚や経験に頼らなくても、データをもとにPDCAを回せるのがメール営業の強みです。
一方で、テレアポだと「なんとなく断られた」「雰囲気が良くなかった」という曖昧な振り返りになりがちです。
大量のデータを集めて分析することも難しいので、改善のサイクルがなかなか回りません。
メール営業であれば、100通、200通と送っていくうちに、どんな文面が反応を得やすいのかが見えてきます。
データが蓄積されるほど精度が上がっていくので、続けるほど成果が出やすくなる仕組みになっています。
【理由②】:誰がやっても同じ結果になる
もう一つの理由は、メール営業は属人化しにくいということです。
電話での営業の場合、話し方や声のトーン、間の取り方などで成果が大きく変わります。
同じトークスクリプトを使っていても、ベテラン社員と新人社員では結果に差が出ることが少なくありません。
でも、メール営業は違います。
同じ文面を送れば、誰が送っても同じメールが届きます。
つまり、成果を出せる文面さえつくってしまえば、誰がその文面を送っても同じ結果が期待できるのです。
これは少人数の会社にとって大きなメリットです。
エース級の営業社員がいなくても、仕組みで商談を獲得できる状態をつくることができます。
新しく入った社員でも、成果が出ている文面を使えばすぐに戦力になれます。
社長が営業を兼任している場合でも、一度仕組みをつくってしまえば、忙しい月でも最低限のアポは確保できるようになります。
メール営業を始めるための3ステップ
ここからは、実際にメール営業を始めるための具体的なステップを紹介します。
細かいテクニックは色々ありますが、まずは以下の3つのステップで流れを掴んでおきましょう。
【ステップ①】:送り先リストをつくる
最初にやるべきことは、メールを送る先の企業リストをつくることです。
自社のサービスと相性が良さそうな業種や企業規模を考えて、アプローチ先を絞り込んでいきます。
過去に名刺交換した企業、展示会で接点があった企業なども候補になります。
最初から完璧なリストをつくる必要はありません。
まずはスモールスタートで、反応を見ながら調整していけば大丈夫です。
【ステップ②】:メール文面をつくる
次に、実際に送るメールの文面をつくります。
ここでも大切なのは、最初から完璧を目指さないことです。
どんなに考え抜いた文面でも、実際に送ってみないと反応は分かりません。
まずは「これなら読んでもらえそうだ」と思える文面をつくって、実際に送ってみましょう。
反応を見ながら改善していくのがメール営業の基本です。
なお、件名は開封されるかどうかを左右する重要な要素なので改善を繰り返していきましょう。
本文は長くなりすぎないように、伝えたいことを簡潔にまとめることを意識してください。
【ステップ③】:送って反応を見る
リストと文面ができたら、実際にメールを送っていきます。
そして送った後は、開封率と返信率をチェックします。
開封率が低ければ件名を変えてみる、返信率が低ければ本文を見直す、というように改善を繰り返していきます。
最初のうちは反応が少なくても気にしないでください。
データを集めて改善を重ねていくことで、徐々に反応率は上がっていきます。
仕組みとして定着させるためのコツ
メール営業を始めることは難しくありません。
ただ、「始めたけど続かなかった」という会社も少なくないのが実情です。
メール営業を仕組みとして定着させるために、いくつかのコツを紹介します。
【定期的に送るルールを決める】
「時間があるときに送ろう」と思っていると、結局送らないまま終わってしまいます。
週に1回、あるいは月に2回など、決まったタイミングで送るルールを決めておきましょう。
曜日や時間帯を固定しておくと、習慣化しやすくなります。
「毎週火曜の午前中はメール営業の時間」と決めてしまうのも一つの方法です。
【数字を記録して振り返る】
送った通数、開封率、返信率などの数字は必ず記録しておきましょう。
記録があれば、「先月より開封率が上がった」「この文面は反応が良かった」といった振り返りができます。
振り返りをしないまま続けていても、なかなか成果は上がりません。
シンプルなスプレッドシートで構わないので、数字を残す習慣をつけてください。
【反応が良かった文面はテンプレート化する】
返信率が高かった文面は、そのままテンプレートとして残しておきましょう。
次回以降はそのテンプレートをベースに送ることで、安定した反応が期待できます。
ちなみにこのテンプレートをセールスプロセス株式会社では「勝ちパターン」と呼んでおり、『AIアポ』(https://ai-apo.com/)のトライアルでの目標が勝ちパターンを1つつくることにしています。
テンプレート(勝ちパターン)が増えていけば、業種別や目的別に使い分けることもできるようになります。
こうしてノウハウを蓄積していくことで、誰がやっても成果が出る仕組みが出来上がっていきます。
まずは小さく始めてみよう
メール営業は、少人数の会社でも始められて、データで改善でき、属人化しにくい営業手法です。
エース級の営業社員がいなくても、仕組みで商談を獲得できる状態をつくることができます。
もちろん、成果が出るまでには時間がかかります。
最初の数か月は試行錯誤の連続になるかもしれません。
でも、一度仕組みができてしまえば、安定して商談を獲得できる状態が手に入ります。
忙しい月でも、担当者が変わっても、商談獲得が止まらない。
そんな状態を目指して、まずは小さく始めてみてはいかがでしょうか。
セールスプロセス株式会社では「日本一メールでアポを取る会社」を合言葉に、メール営業による商談獲得支援を行っております。
メール営業の始め方や改善の進め方について、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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セールスプロセス株式会社代表取締役
新卒でみずほインベスターズ証券株式会社(現みずほ証券)に入社。
個人・法人営業に従事し、社長賞を獲得。
退社後、企業専門の出版社を設立して代表取締役に就任。
本をはじめとした出版物でB2B×無形商材を扱う企業の売上アップを支援する、コンサルティング型出版サービスで組織を拡大。
その後、培ってきた営業ノウハウと効果的な営業ツール製作の実績を活かして、『売れる仕組み』の構築を支援するセールスプロセス株式会社を創業。
1985年3月27日生まれ。愛知県名古屋市出身。趣味は野球観戦。
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