大量配信DMではアポが取れない理由

毎日のように、問い合わせフォームから営業のメッセージが届きます。
私たちの関連会社にも、少なくとも数十件は届くものです。

その多くは、システムを使った大量配信によるものです。
特に問い合わせフォーム営業は、テレアポや郵送に比べて費用が安く済みますし、システムを使えば、たくさんの企業へ一度に送ることもでき便利な手法と言えるでしょう。

でも、実際に受け取る側になってみると、感じることがあります。
「これは大量に送っているメールだろうな」と分かるものが、ほとんどなのです。
会社名のところだけ差し替えたような文面も、よく見かけますし、おそらく効果は薄いだろうな、とも思ってしまいます。

大量配信のDMが増えれば増えるほど、アポを取るのは難しくなります。
今回は、なぜ大量配信ではアポが取れないのか、その理由を見ていきましょう。

 

大量配信だと、どうして反応がわるいのか

便利な手法なのに、なぜ反応率は低いのか、理由は大きく3つあると考えています。

1つ目は、メッセージが「誰にでも刺さるように」書かれていることです。
たくさんの企業に送るため、どの会社にも当てはまる無難な内容になりがちです。
でも、誰にでも当てはまる文章は、結局のところ誰の心にも深く刺さりません。
当たり障りのない文面ほど、読み飛ばされてしまうものです。

2つ目は、そもそも文面だけでアポまでつなげるのは、簡単ではないということです。
短い文章で相手の興味を引き、返信までしてもらう。
これはそれなりに工夫が必要な作業です。
テンプレートをそのまま送って返事が来るほど、相手も暇ではありません。

3つ目は、「これは自分だけに送られたものではないな」と相手に伝わってしまうからです。
大量配信だと分かると、返信する気持ちは一気に薄れます。
自分宛てではないメールに、わざわざ返事をする人は多くありません。
「みんなに送っているなら、自分が返さなくてもいいか」と思われてしまうのです。

 

「大量配信にぴったりの商材」は存在しない

「うちのサービスは、いろんな業種に役立つから大量配信に向いている」と考える営業担当者もいるかもしれません。

たしかに、多くの業種に役立つサービスは存在します。
でも、多くの業種に「同じメッセージ」でアポを獲得することができることは、まずありません。

業種が違えば、抱えている悩みも、刺さる言葉も変わってきます。
製造業の社長に響く言い回しが、飲食店の店主にそのまま響くとは限らないのです。
だからこそ、「これ1つで大量配信にぴったり」という商材は、基本的には存在しないと考えています。

もし本当に、どの業種にも同じメッセージで通じるサービスがあるのなら、それはむしろ広告のほうが向いているかもしれません。
フォーム営業で1件ずつ送るよりも、広く知ってもらう手段を検討する価値があります。

 

やるべきは「少なく送って、たくさん試す」こと

では、どうすればよいのでしょうか。
おすすめしたいのは、10万件を一度に送るのではなく、1000件ずつ100パターンのメールで送る、という考え方です。

同じ文面を大量にばらまくのではなく、送る相手を分けて、文面も少しずつ変えていきます。
そうすることで、「どんなメッセージが反応をもらえるのか」が見えてきます。
反応が良かったパターンは残し、悪かったものは手直しするという作業の繰り返しで、メールはどんどん磨かれていきます。

一度にたくさん送るより、手間はかかりますが、反応率は確実に変わってきます。

さらに踏み込むなら、ターゲットごとに刺さる訴求やオファーをテストしてみてください。

訴求とは、「相手に伝える売りのポイント」のことでオファーとは、「無料相談」や「資料プレゼント」のような、相手にとってのお得な提案を指します。
この2つを相手に合わせて変えていくと、反応はさらに良くなっていきます。
最初から正解は分かりませんので、小さく試して、良かったものを残していく、この積み重ねが大事になります。

 

特定の業種向けの商材は、実はアポが取りやすい

最後に、1つお伝えしたいことがあります。

実は、特定の業種に向けた商材は、アポが取りやすい傾向にあります。
なぜなら、その業種だけに刺さるメッセージを送れるからです。

「飲食店の皆さまへ」と書かれたメールと、「すべての企業の皆さまへ」と書かれたメール。
受け取ったとき、自分ごととして感じられるのはどちらでしょうか。
その答えは、考えるまでもないと思います。

だからこそ、幅広く狙うよりも、特定の業種に向けた施策をたくさん試すことが大切になります。
1つの業種で反応が取れる型ができれば、それを別の業種向けに作り変えていく、という進め方もできます。
こうして少しずつ、勝ちパターンを増やしていくわけです。

メールでのアポ獲得は、送る量だけで決まるものではありません。
むしろ、たくさん送れば送るほど、雑な印象を持たれてしまうこともあります。
「誰に」「何を」伝えるかを丁寧に設計すること。遠回りのようでいて、これがいちばんの近道だと考えています。

メールでのアポ獲得にお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
御社の商材に合わせた、反応の取れる進め方を一緒に考えさせていただきます。

投稿者プロフィール

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梶田洋平
セールスプロセス株式会社代表取締役
新卒でみずほインベスターズ証券株式会社(現みずほ証券)に入社。
個人・法人営業に従事し、社長賞を獲得。
退社後、企業専門の出版社を設立して代表取締役に就任。
本をはじめとした出版物でB2B×無形商材を扱う企業の売上アップを支援する、コンサルティング型出版サービスで組織を拡大。
その後、培ってきた営業ノウハウと効果的な営業ツール製作の実績を活かして、『売れる仕組み』の構築を支援するセールスプロセス株式会社を創業。
1985年3月27日生まれ。愛知県名古屋市出身。趣味は野球観戦。