BtoBのオファー(提案内容)をテストする方法
BtoBの営業活動で「テストマーケティング」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
テストマーケティングとは、本格的に施策を展開する前に、小さな規模で試してみて反応を確かめることです。
新商品を全国で売り出す前に、特定のエリアだけで先に販売してみる。そんなイメージが近いかもしれません。
BtoBの営業においても、この「テスト」の考え方はとても大切です。
なぜなら、BtoBの商材は「なんとなく売れる」ということがほとんどないからです。
BtoCであれば、店頭に並べておくだけで手に取ってもらえることもあります。
でもBtoBでは、まず見込み客に存在を知ってもらい、興味を持ってもらい、商談の場をつくらなければなりません。
つまり、商談をしないことには何も始まらないのがBtoBの世界ということになりました。
そして、当然ですが商談をするためにはアポイントを取る必要があります。
どれだけよいサービスを持っていても、アポが取れなければ提案の機会すらもらえません。
ここが法人営業の難しいところであり、同時に改善の余地が大きいところでもあります。
参照:BtoBテストマーケティングとは?成果が出る企業が必ずやっている「3つの検証」
アポを取るためのアプローチ方法
アポを取るためのアプローチ方法はいくつかあります。
ウェブ広告やコンテンツマーケティングなど、プル型で見込み客と接点をつくる方法もありますが、中小企業にとって特に重要なのはプッシュ型の営業手法です。
プッシュ型とはこちらから能動的にアプローチしていく方法のことを指します。
代表的なものとしては、テレアポ、フォーム営業、メール営業があります。
テレアポは電話をかけて直接アポイントを取りに行く方法で、フォーム営業は企業のホームページにある問い合わせフォームからメッセージを送る方法です。
そして、メール営業は、見込み客にメールを送ってアポイントを獲得する方法です。
どの方法を使うにしても、「何を伝えれば相手が会ってくれるのか」ということは考えなければいけません。
そして、ここで出てくるのが「訴求」と「オファー」という2つの考え方です。
訴求とは、相手の課題や悩みに対して「うちならこう解決できますよ」と伝えることです。
例えば、「御社の採用コストを下げられるかもしれません」というメッセージが訴求にあたります。
一方、オファーとは「だから、まずはこういう形で会いませんか」という提案内容のことです。
例えば、「無料で御社の採用プロセスを診断します」というのがオファーになります。
この2つはどちらも大事なのですが、特に注目してほしいのがオファーです。
アポが取れるかどうかはオファー次第
訴求がしっかりしていて、相手が「たしかにそれは気になるな」と思ってくれたとします。
でも、その次に「では商談しましょう」だけだと、相手は腰が重くなりがちです。
「いきなり商談って言われてもな…」と思われてしまい二の足を踏まれてしまうことも多いでしょう。
ここでオファーが効いてきます。
「まずは15分だけ、御社の状況をヒアリングさせてください」
「無料で業界レポートをお送りします」
こういった魅力的なオファーがあると、相手は「それくらいなら」と感じてくれてアポを決めてくれる確立が上がります。
つまり、最後にアポにつながるかどうかを決めるのは、オファーの魅力なのです。
もちろん訴求も重要です。
相手の課題にまったく触れていないメールでは、そもそも読んでもらえません。
ただ、訴求が刺さったとしても、オファーが弱ければアポにはつながりにくい。
逆に、オファーが魅力的であれば、多少訴求が弱くてもアポが取れることがあるのです。
それぐらい、オファーの力は大きいのです。
オファーの種類色々
では、オファーにはどんな種類があるのでしょうか。
実はかなりたくさんあります。
・ヒアリングと提案
定番なのが「ヒアリングと提案」です。
「御社の状況をお聞きして、最適なプランをご提案します」という形です。
これは王道のオファーですが、相手にとってはややハードルが高いと感じることもあるので注意が必要です。
・資料ダウンロード
次に「資料ダウンロード」です。
自社のサービス資料やノウハウをまとめた資料をダウンロードしてもらうオファーです。
直接会わなくてもまず情報を届けられるので、相手の心理的なハードルが低くなり、その後アポを打診すれば実現する可能性もあります。
・ホワイトペーパー
「ホワイトペーパー」もよく使われます。
こちらは業界の動向やノウハウをまとめた情報提供型のコンテンツです。
「売り込み」ではなく「情報提供」の形をとるので、受け取る側も気軽に応じやすいのが特徴で、資料ダウロード同様、その後アポの打診を依頼するのがよいでしょう。
・セミナー
「セミナー」もオファーの一つです。
「今度こういうテーマでセミナーを開催するのでよかったらどうぞ」という形です。
1対多の場なので、商談よりも参加のハードルが低くなります。
・無料プレゼント
「無料プレゼント」は、例えばチェックリストやテンプレートなどを無料で配るオファーです。
相手にとって実用的なものであれば、喜んで受け取ってもらえます。
・無料診断やトライアル
「無料診断やトライアル」は、自社サービスの一部を無料で体験してもらうオファーです。
「まずは無料で御社のWebサイトを分析してみませんか」といった形が典型的です。
実際に試してもらうことで、サービスの価値を実感してもらえます。
・キャンペーン説明
「キャンペーンの説明」は、期間限定の割引やキャンペーンの案内です。
「今月中にお申し込みいただくと初月無料です」のような訴求で期間を区切ることで、行動を後押しすることもあります。
・サービス説明
「サービス説明」は、シンプルに自社サービスの紹介を行うオファーです。
「15分でサービスの概要をご説明させてください」といった形です。
このように、オファーには様々な種類があります。
どれが正解というわけではなく、自社の商材や相手の状況によって最適なオファーは異なることは覚えておきましょう。
だからこそオファーテストが大切
ここが今回の記事で一番伝えたいことです。
商材によって、最適なオファーはまったく違います。
例えばコンサルティングサービスであれば「無料診断」が刺さるかもしれません。
でも、同じ無料診断でも、別の業種では「そこまでしてもらう必要はない」と思われてしまうこともあります。
逆に「資料ダウンロード」だけで十分にアポにつながる商材もあれば、「ヒアリングと提案」でないと先に進まない商材もあります。
だからこそ、オファーはテストして確かめることが大切です。
最初から「うちはこのオファーだ」と決めつけてしまうのはもったいないです。
まずは2~3種類のオファーを用意して、それぞれアプローチメールを送ってみる。
そして返信率やアポ率を比較してみる。
これだけでも、かなりの発見があるはずです。
テストの際に気をつけたいこと
オファーのテストをする際には、もう一つ注意したいことがあります。
それは、ターゲットによっても最適なオファーが変わるということです。
同じ商材でも、社員数10名の会社の社長と、社員数100名の会社の部長では、響くオファーが違います。
経営者には「無料診断」が刺さっても、担当者レベルでは「まず資料を見たい」と思うかもしれません。
業種によっても同様です。
IT企業と製造業では、情報の受け取り方が違います。
つまり、オファーのテストは「何を提案するか」だけでなく、「誰に提案するか」との組み合わせで考える必要があるのです。
ターゲット×オファーの組み合わせでテストを重ねていくと、自社にとっての勝ちパターンが見えてきます。
また、テストの際は一度に複数の要素を変えないことも大切です。
オファーとターゲットを同時に変えてしまうと、どちらが効果に影響したのかが分からなくなるためです。
アポが取れればいいというのではなく、あくまでもテスト実施が目的ということは忘れてはいけません。
まずはターゲットを固定してオファーだけを変えてみる
反応を得られるオファーが定まってきたら、次はそのオファーを使ってターゲットを変えてみましょう。
一つずつ検証して進んでいくことで、精度の高いテストが実現できます。
テストは地味な作業ですし、すぐに結果が出るものでもありません。
でも、この積み重ねこそが、安定してアポを取り続けるための仕組みをつくることにつながるのです。
また、最初から完璧なオファーを見つけようとするのではなく、60点のオファーからスタートして、テストしながら70点、80点と磨いていくという考え方が、BtoBの営業活動ではとても大切です。
まずはご相談ください
セールスプロセス株式会社では、メール営業によるアポイント獲得を通じて、多くのBtoB企業の商談獲得を支援してきました。
オファーのテスト設計はもちろん、訴求の設計やターゲット選定まで、一緒に考えながら進めていきます。
「どんなオファーが自社に合っているか分からない」
「テストをやってみたいけど、何から始めたらいいか分からない」
そんなお悩みがありましたら、まずはお気軽にご連絡ください。
商材やターゲットに合わせて、具体的なご提案をさせていただきます。
貴社からのご相談、お待ちしております。
投稿者プロフィール
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セールスプロセス株式会社代表取締役
新卒でみずほインベスターズ証券株式会社(現みずほ証券)に入社。
個人・法人営業に従事し、社長賞を獲得。
退社後、企業専門の出版社を設立して代表取締役に就任。
本をはじめとした出版物でB2B×無形商材を扱う企業の売上アップを支援する、コンサルティング型出版サービスで組織を拡大。
その後、培ってきた営業ノウハウと効果的な営業ツール製作の実績を活かして、『売れる仕組み』の構築を支援するセールスプロセス株式会社を創業。
1985年3月27日生まれ。愛知県名古屋市出身。趣味は野球観戦。
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